2008年 01月 13日
しろとくろのあみぐるみ展 |
メーリさんのひつじ
とある外国の牧場に、メーリさんというひつじ飼いがいました。
メーリさんはとても陽気で自分のひつじたちにそれぞれ名前をつ
けていました。メーリさんのひつじたちからは、立派な毛糸が
作られます。
ある毛刈りの日の朝方、いつもより早く目覚めたメーリさんは、
ひつじたちの小屋に様子を見に行くと、人一倍(羊一倍)のんび
り屋のド−リーと目が合いました。ド−リーは、フゥっと息をは
くと、のんびりとメーリさんに近づいてきて
「じつは僕の毛は雲でできているんだよ」と言いました。
メーリさんは、たいそうびっくりして「そんなばかな…」と、
言いました。「本当だって、じゃあ見てて。」そういうと、ド−
リーはのんびりと小屋を出てまだ陽の昇らない夜の空に向かって
歩き出しました。するとメーリさんの目には、信じられない光景が。
ド−リーの体は透きとおり、立派な雲がド−リーの体を包み込ん
でいました。メーリさんは、目をまんまるにして、その美しい雲を
眺めながら、「ド−リー、君の毛はなんてすばらしいんだ。このこ
とは、永遠にひつじ飼いたちの間に話し伝えよう」と言いました。
と、あるひつじ飼いから聞いたお話です。
《きんとん・錦玉羹 製》
by nikka-pokka
| 2008-01-13 23:31
| 日菓の和菓子