2007年 04月 27日
「昔」の上に「今」を、直島にて nikka sayoko. |
日菓、直島へいってきました。
現代美術がみたい、美味しいものが食べたい、海がみたい、それが旅の目的。
現代美術にはやっぱり想像を絶しられたし、五感を操られた。自分が人間なんやーと再確認した。
以下、いくつかの作品の中から2つ選んで思ったことをつづります。
□家プロジェクトの護王神社は伊勢神宮を基に建築されていて、それを正面にした時、懐かしいのと、新しいのと、ちょうど半分、半分だった。
小学生のころ参加した伊勢神宮のお祭り、中学高校と一年に何度も手を合わせた神殿、が目の前にあるような、でも、完全に違うものとして。
あのころは何も解からず、ただ、かたちを真似していただけだったけど、その主観的だったかたちを、護王神社を目の前にして、客観的にみた時、自分の中にあった空っぽの植木鉢に土を入れたような、どっしりとしたものがきた。そして、空っぽの植木鉢を持っていたことも嬉しく思った。
しわが増えるのは嫌だけど、年を重ねるのは楽しいと。今度実家に帰った時はどっしりとして、伊勢神宮に手を合わせるのが楽しみです。
□宮島さんの“チェンジング・ランドスケープ”は江戸時代に描かれた山水画の掛け軸の上に、赤い塗料が塗られ、その塗り残しが数字になっている作品、それを眺めながら日菓のお菓子もこうでありたい、と2人でうなづきあった。ただ新しい紙に赤い塗料で塗って掛け軸を作るのではなく、伝統の上に今を塗り重ねたい。「曲げわっぱ弁当をリネン生地で包む」ということ。
それには相当の時間がかかるけれど、めざすところはそこ。
以上。
そして、なによりも、農協とミュージアムショップが隣り合わせだったり、作品の案内人が島のおばあちゃんだったり、子供が水玉のかぼちゃの周りを自転車で走っていたり、
「島」の上に「プロジェクト」を、本当に上手く溶け込ませていることが、一番の感銘だった。
日菓2人旅、次回はどこへ行こうか。
わたしは東北のお祭りをみに行きたいです。
by nikka-pokka
| 2007-04-27 11:13
| つれづれ