2007年 04月 07日
「ようかんふたひねり展」のお菓子をご紹介します。 |
“ 3時 ”
ボーン ボーン ボーン
と、時計が3回鳴ったら楽しみな3時のおやつ。
あっちのケーキもいいし、そっちのプリンもおい
しそう。
でも、こっちの羊羹は格別、と。
わくわくしながら羊羹を選ぶ。
じんわり口の中に広がる甘ったるい味が、日本人で
よかったとしみじみさせてくれます。
今日の3時のおやつは、羊羹!
〈練りようかん〉
................................................
“のの字”
ふうわりした緑の泡を
大事に包み込むように口に運ぶ
拝むような両手から広がる
一碗の空気 一碗の時間
最後の泡が消えたとき
ふーっと 一息 一服
〈抹茶羊羹〉
.................................................
“水蒸気”
暑い夏は、氷の入った冷たい冷たいグラスに
白く水蒸気の膜がはる。
えんがわに座って、右手にはうちわ。
左手には、氷の入ったサイダーグラス。
で、「いやー今日も暑いねぇ」なんて話す姿が、
蝉の声やプール帰りの小学生やタンクトップ
一枚のおじいさんなんかと同じ、夏の風物詩。
つるんとしたのど越しの水羊羹は、
暑い夏でもぱくぱくいける。
こんな冷たいかたちだったらなおさら、おいしい。
〈水ようかん〉
............................................................
“山登り”
ざわざわと風に鳴る、
緑色の葉っぱ一面の屋根を見上げた瞬間、
もう、そこは三角の中。
どこからか流れてくる透き通った水や、
そのかたわらに生い茂る、見たことのない草花。
木漏れ日をくぐりながら、イガイガの栗を拾って
背中のかごは今にもあふれそう
栗ごはんにしようか、栗きんとんにしようか、
帰り道はほくほく栗のことばかり。
〈栗むしようかん〉
...............................................................
“和菓子屋さん”
のれんの向こう側には、色とりどりのお菓子たちが
しゃんと背筋を伸ばして、一番のポーズを決めて
います。
お客さんはその姿をじっくりと眺めながら、
お店の中を行ったり来たり。
「これください」
指さされたお菓子はよりいっそう背筋を伸ばして、
外に出る支度を始めました。
〈錦玉羹〉
by nikka-pokka
| 2007-04-07 10:00
| 日菓の和菓子